20090225

子どもをアトピーから守る

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まずはじめに,2009年2月23日に掲載された下記のニュースの紹介から

子どもを花粉症にしないための9か条 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090223-00000004-cbn-soci

という記事がヤフーのヘッドラインニュースにありました.興味があれば読んでみてください.内容は,不衛生な環境で生活するほど 花粉症になりにくいということのようです.記事によると
  1. なるべく抗生物質を使わない
  2. 細菌感染の機会を増やす
  3. 適度に不衛生な環境を維持する
など.....9か条の内の抜粋

研究者によると「花粉症などのアレルギー性疾患は文明病で,免疫機能失調症だ」ということのようです.たいへん興味深いニュースです.

上の記事では,代表的なものだけを掲載していますが,手や顔を洗う回数を少なくするという項目もありました.風邪予防に手洗い うがいとは,これまでの常識です.真っ向,逆をせよというんですから,ちょっと戸惑ってしまいますね.

細菌に感染する頻度を増すことによって,体に備わっている免疫機能を向上させるということなんでしょうかね.なるほど.




私もこの記事を読んで,ずいぶん前の事ですが思い出したことがあるので,書くことにしました.
ここから先は,私のオリジナルです.ブログという公開の性質上適さない部分もあるかもしれませんので,以下コンテンツをフィクションという 扱いにします.受け止め方や,この記事を読んでの意志決定等は自己責任でお願いします.意見があれば,メールでどうぞ.このブログで 紹介させていただく場合があります.



友人の子(当時1才)が,足の甲の皮がわずかにむけるというんで友人の奥さんがその子を連れて皮膚科に連れて行ったら,即座に アトピーだと診断されたことがあったそうです.全身に塗るようにとステロイドの塗り薬をどっさり出され.母親はその晩, ヌルヌルで子どもを何度も落としそうになりながらその薬を塗り塗り,泣いたそうです.

友人(彼)は,1才程度の子にいくら治療とは言え,全身にギトギトの油みたいなゲルを塗るなんて行為は,そもそも健康な人間に 施しても,皮膚呼吸できなくてどうかなっちゃうじゃん.とこの時直感的に思ったらしいんですね.数日間は塗ったらしいですが, 結局もう一度別の病院で再診しようということに決めて,その結果,誤診であることが判明して事なきを得たことがあったようです.

その後,数年はこのときのステロイド特有の後遺症でセーター等にもかぶれやすかったり,虫さされが大きくなったりと苦労したそう ですが,それ以後,丈夫な皮膚になりさらにアトピーにもなっていないそうです.

このとき,彼は”おかしい”と気付いたから良かったですけど,もし気付かなかったら今でも恐ろしいと言いますし,さらに このまま,ステロイドを使い続ければ,本当にアトピーになっていたんじゃないかとも.



ここまで聞いてゾクッとするとともに,アトピーって何?と衝撃的に思った覚えがあります.確かに数十年前には,聞いたことも無かった ような病気で,逆に現在の若い世代ではめずらしくありませんから.こうしてアトピーは作られるといってもあながち間違っていないんじゃ ないかという気もしています.




さらに,後日談があります.

彼が言うには,子どもの足の甲の皮がわずかにむけるというところは,いわゆる乾燥肌であったとのことです.普通子どもは汗をいっぱい かいて,むしろべたついていることの方が多いんですけど,子どもによって個人差があるんですね.彼は,さらにこれも直すべく,といっても 医者にはすっかり懲りていますから,彼は独自の方法を考えたんですね.


  乾燥肌ということは,皮脂が足りないんじゃねと


そこで彼は,石鹸は長期間禁止にして,さらにお風呂はおよそ一週間に一度のペース(臨機応変にベタついてきたら入れる)ということに したそうです.功を奏したようで二週間で乾燥肌が直り,かゆみもなくなったそうです.それから,お風呂の頻度は徐々に上げていき, 再びかゆがったら頻度を下げというように絶妙に調整していったとのことです.


そもそも,毎日お風呂に入るという動物は人間以外存在しない訳ですし,石鹸で皮脂を取り除くという行為は,何のためにという疑問すら 感じてしまいますね.もし,金魚にでも毎日石鹸で洗ってあげたら3日持たないんじゃないかと思います.人間だけがなぜ必要とするのか? 特に肌の弱い人には,てきめんに利いてしまって,..ということがあるかもしれません.

手を洗わないというところからここまで話が展開してきましたけど,皮膚に脂が有るのも,しょっぱかったり, 酸っぱかったりするのは,そもそも目的があってのことと考える方が普通です.塩や酸によって滅菌できるのは,科学的に言えること ですし,脂によって水溶性の菌や毒素をはじくことができているのは,まさにこの皮膚の外側をやんわり守っている,塩分と酸と皮脂に 他ならない訳ですね.



お風呂に入るという行為によって,汚れを落とす/雑菌を洗い流すという本人の意図とは反対に,免疫機能も洗い流し 逆に外界の雑菌や毒素からの攻撃に無防備に柔肌をさらすことになっていることは,ふだん意識していませんね.

特に育児本なんかには,赤ちゃんは毎日お風呂に入れて石鹸で洗ってあげましょう.なんて紋切り型で書いてますけど... 実際ケース・バイ・ケースですよ.親がしっかりしないと.ヤブ医者の言うことからも,親しか子どもをすくってあげることは できませんからね.

といっても,私はお風呂好きなので今日も入りますけど.






[記事URL] http://dorilu.net/blog/?th=2009022500
カテゴリー:コラム(15)